2010年05月11日
手水舎

[伊勢神宮外宮]
【手水舎】(ちょうずや/てみずや)
神社や寺院で参拝前に手を清める水
■身を清めるため
・参道の途中や社殿の脇に置かれる
・通常は拝殿に向かって参道の左側にある(参拝は左側通行、時計回りが原則)
※参道中央は神の歩く場所
・神にお参りする前に手を洗い口をすすいで身を清めるところ
■四方転びの柱と四方吹き放し
・屋根と柱だけの建物

[伊勢神宮外宮]
■水盤と柄杓
・自然石に水が注がれる仕組み
・鉄や木などもある
■柄杓の使用方法
・柄杓を右手に持ち水を掬う
・左手に3回に分かてかける
・柄杓を左手に持ち替えて水を掬い右手も同様におこなう
・柄杓を右手に持ち替えて掬った水を左手のひらに溜めて口をすすぐ
※直接口をつけないこと
・左手を水をかけてすすぐ
・使った柄杓を縦にして柄に水を流すようにすすぐ
※続く人へのマナー
■手水舎の石に書かれている文字
・「洗心」は手を洗う事が心を洗うことに通じるという意味
・「漱水」はすすぐ、口を洗う、うがいをするという意味
・「祓禊(ふつけい)」ははらいとみそぎ

[伊勢神宮内宮の御手洗場]
■手水の起源
・聖域を流れる川の水や湧水で身を清めたことが起源
・伊勢神宮内宮の御手洗場が有名
・河川の汚染等が原因で現在の境内への設置がされた
□各地の手水舎

【石川県金沢市石浦神社】
2010年04月25日
灯籠

伊勢神宮外宮の大灯籠
【灯籠】
■社殿の外で使われる固定式の灯り
・灯(あかり)籠(かご)であり固定式
・仏教とともに伝来
・材質は石、銅、木
・社殿回りや参道に並べられる
・もともとは参拝者のための灯りとり。現在は神に灯りを献上するため
・社殿の回廊には吊り灯籠が使用される
・現在は実用ではなく装飾目的が多い
■形
・石清水八幡宮にある春日型灯籠が一般的
・笠の最頂部に載るのは玉ねぎのような形の「宝珠」と呼ばれる(仏教用語)
■日本一の灯籠
・香川県金刀比羅宮(ことひらぐう)のある町、琴平駅の高灯籠
・6年を費やし1860年に完成、27m
■摩訶不思議伝説
・日光二荒山神社の化灯籠(夜更けに化けると伝えられ無数の刀傷がある)
・毎年4月13日午後5時「献灯式」で灯りがともされる
2010年04月24日
狛犬

和歌山県刺田比古神社の狛犬
【狛犬】
■神域を守護する門番
■向かって右が「阿形」左が「吽形」
■向かって右が「獅子」左が「狛犬」
・神社の入り口、新田正面の左右に置かれる
・神前(仏もあり)を守り魔除けとなる神獣(守護獣)
・平安時代から
・高麗犬、胡麻犬とも表記する
・起源はペルシャ、インド諸説あり
・古代オリエント時代の権力の象徴ライオンともいわれる
・インドでは仏像の前に獅子(ライオン)が置かれていたのが
中国を経て日本に伝わる際に獅子と狛犬になった
・仏教仁王像の影響
・阿吽は始まりと終わりの象徴(仏教の影響)
・獅子は口をあけ角は無い、狛犬は口を閉じて角がある
・インドの古語の最初と最後の文字が阿吽(英語のAtoZ)で
全てを包括する意味
・日本で最も古い狛犬は1190年∼1199年大仏修理の際に造ら
れた奈良東大寺南大門の木像の狛犬
※阿吽とは、古くはインドの呪法に用いられ、「阿」はすべての字母の最初で口を開いて発する声の「あ」。「吽」は最後で口を閉じた時の声「うん」を表す
※狛犬以外にも仁王像も阿吽の二字の義を表している
※「阿吽の呼吸合わせ」と言って相撲の仕切りなどのタイミングに今なお使われている
○頭頂に角をもつ狛犬と角がなくたてがみを持つ獅子で一対
○子をあやす狛犬と玉を押さえているもので一対
2010年04月23日
注連縄

三嶋大社の大根注連
【注連縄】
■神道における神祭具
■神域の内と外を隔て悪霊や邪気を祓う
・鳥居や拝殿の前に下げられる
・神聖な場所と外とを区別、立ち入り禁止の意味(結界の役割)
・御霊代(みたましろ)依代(よりしろ)として神が宿っているという印
・紙垂(四垂)[しで]は縄の所在をはっきりさせるため
・天照大御神が二度と岩屋に入らないように布刀玉命(ふとだまのみこと)が入口を塞いだことが起源。尻久米縄(端出之縄)[しりくめなわ]とも呼ばれる
・縄の部分は雲、紙垂は雷、稲穂は雨というように自然現象を表現
・標縄、七五三縄、〆縄とも表記する
・縄張り争いの縄は注連縄を指す
・大相撲の横綱が土俵入りの際に紙垂を垂らした綱も注連縄
・材料は干した稲藁、又は麻で稲作文化の風習
・シメは占めるの意
■神聖なものや場所に付ける。厄除け
・神木
・井戸
・滝
・岩
■種類
大根注連:両端がつぼまる形
牛蒡注連:片側の実が細くなる形(一般的には左末右本の右が太いタイプ。逆の左本右松もある)
撚り方:左綯いが一般的。右綯いは2割程度
七五三縄:〆の子の藁が七本、五本、三本と垂れその間に紙垂(かみしで)を垂らす
■家庭での注連縄
・正月に家庭の門戸に付けるのは悪霊や災害が入らないようにする厄除け
・クリスマス後から28日までに飾り1月7日もしくは15日に外すのが一般的
・29日と31日に飾り始めるのは縁起が悪いとされる
・神棚に取りつける際は向かって右が太い方、紙垂は四垂にはさみ込む
2010年04月21日
鳥居(神門)
【鳥居】
■神域の入口を示す神社のシンボル
■地図で神社を表す記号になっている
寺院の開閉する門と違い常時開いている
鳥居は神門と言われ神社の入り口を示す門。
起源は天の岩屋戸の外に鶏(神の使い)を留らせた横木とされる。
朱塗りなのは古来より魔除けの色とされているため。また朱の原料である丹(に)[水銀鉱物]には木材の防腐作用があった。
本来、木で造られていたが、石でも造られるようになり、現在は銅製、陶製、鉄筋コンクリート製もある。
■鳥居の名前の由来
①必ず下をくぐって通るので「通り入る」
②鶏の止まり木「鶏居」鶏は神の使い
③古代身分の低いものは「鳥」と呼ばれ神前に出ることはできなかったので「鳥はここに居(お)れ
■鳥居の形

一般的な構造は二本の縦柱を立て、その上に横木(笠木)を渡し、その下に貫という柱を水平に通す、計四本の柱からなる。
・反増(そりまし):頂部にある笠木や島木の上方への反り返り
・ころび:柱の内側への傾き
・額束(がくそく):島木と貫をつなぐ板
神明系

・角ばっていてシンプル
・和風建築
・横木が一直線で素朴な形状
・伊勢神宮の伊勢鳥居が古い形
明神系

・仏教建築の影響を受けている
・横木の両端が上向きに反っている
・島木があるなど装飾的な形状
・全国でもっとも広く用いられている
■神域の入口を示す神社のシンボル
■地図で神社を表す記号になっている
寺院の開閉する門と違い常時開いている
鳥居は神門と言われ神社の入り口を示す門。
起源は天の岩屋戸の外に鶏(神の使い)を留らせた横木とされる。
朱塗りなのは古来より魔除けの色とされているため。また朱の原料である丹(に)[水銀鉱物]には木材の防腐作用があった。
本来、木で造られていたが、石でも造られるようになり、現在は銅製、陶製、鉄筋コンクリート製もある。
■鳥居の名前の由来
①必ず下をくぐって通るので「通り入る」
②鶏の止まり木「鶏居」鶏は神の使い
③古代身分の低いものは「鳥」と呼ばれ神前に出ることはできなかったので「鳥はここに居(お)れ
■鳥居の形

一般的な構造は二本の縦柱を立て、その上に横木(笠木)を渡し、その下に貫という柱を水平に通す、計四本の柱からなる。
・反増(そりまし):頂部にある笠木や島木の上方への反り返り
・ころび:柱の内側への傾き
・額束(がくそく):島木と貫をつなぐ板
神明系

・角ばっていてシンプル
・和風建築
・横木が一直線で素朴な形状
・伊勢神宮の伊勢鳥居が古い形
明神系

・仏教建築の影響を受けている
・横木の両端が上向きに反っている
・島木があるなど装飾的な形状
・全国でもっとも広く用いられている